
SNSで一生懸命に発信しているのに、
なぜか申し込みや購入につながらない。
そんな「売れない理由」がわからないモヤモヤに、悩んでいませんか?
- ちゃんと魅力は伝えているつもり
- いい反応はあるのに、なぜか売れない
- 価値はあるはずなのに、届いていない気がする
でも安心してください。
それは、あなたの商品・サービスに魅力が足りないわけではありません。
多くの場合──
「今じゃなくてもいい」と思われているだけなんです。
◆ 商品・サービスが売れない本当の理由
◆ 今すぐ見直したい「3つの視点」
◆ 届かないを抜け出すためのヒント
「いい商品なのに、なぜか売れない」
「サービスには自信があるのに、申し込みが来ない」
そんなモヤモヤを感じたときこそ、商品の魅せ方や訴求の視点を見直すチャンスかもしれません。
商品・サービスが売れないのは「あなたのせいじゃない」──まず整理したい8つの理由

そんなモヤモヤに悩んでいるあなたへ、まず伝えたいことがあります。
売れないのは、あなたのせいじゃありません。
ましてや、努力やセンスが足りないせいでもありません。
ただ──
「届け方」に少しだけズレがある可能性はあります。
ここではまず、世の中の多くの「売れない」とされる原因について、マーケティングの視点から整理しておきたい8つの理由をご紹介します。

※「商品やターゲット設計、導線の重要性も理解しているよ」という方は、
次の章「必要なだけじゃ、人は動かない」へスキップしてくださいね!
売れない理由①:ニーズとズレている
どんなに質の高い商品やサービスでも、相手のニーズに合っていなければ売れません。
ありがちなのは、「自分が良いと思うもの」を優先してしまうこと。
でも、それが本当に求められていなければ、どれだけ魅力を語っても響かないのです。
・ターゲットが「欲しい」と思っているものとズレていないか
・商品の「良さ」ではなく、「相手にとって必要だと思える理由」が伝わっているか
・市場や顧客の声に耳を傾けているか
このような「ニーズとのズレ」は、良い商品やサービスであっても売れなくなる大きな原因の一つです。
売れない理由②:存在自体が知られていない(認知不足)
どれだけ魅力的な商品・サービスでも、知ってもらえていなければ、買ってもらうことはできません。
実際には、「見つけてもらえていない」「そもそも知られていない」というだけで、チャンスを逃しているケースは少なくありません。
ただ発信するだけでは届かず、「誰に・どこで・どう伝えるか」までを設計することが大切です。
・発信や告知がそもそも届く場所に届いていない
・SNSやブログ、広告などの導線がバラバラで見つけにくい
・そもそも発信頻度が少なく、印象に残らない
「知られていない」というだけで、選ばれる前にスルーされてしまうのはもったいないこと。
このような「存在自体が知られていない状態」は、良い商品やサービスであっても、選ばれるチャンスを得られない大きな原因の一つです。
売れない理由③:商品の魅力がうまく伝わっていない
どれだけいい商品・サービスでも、「それ、いい!」と感じてもらえなければ、選ばれることはありません。
よくあるのは──
「説明はしてるのに、なんだか反応が薄い」
「頑張って発信してるのに、スルーされてる気がする」
それは、商品の良さそのものではなく、「伝え方(デザイン・説明)」に原因があるのかもしれません。
・こだわりやメリットばかりを伝えて、ベネフィットがぼやけてしまっている
※ベネフィットについては次の項で説明しています
・表現や言葉が難しく、わかりにくくなっている
・写真やレイアウトがごちゃついていて、魅力が伝わりきらない
ちょっとした見せ方や言い回しで、印象は驚くほど変わります。
このような「伝え方」にズレがあると、本来の魅力が伝わらずにスルーされてしまうことがあるんです。
売れない理由④:ベネフィットが見えていない
機能や特徴だけでは、人は動きません。
どんなに想いを込めた商品やサービスでも、「これを手にすると、自分の暮らしがどう変わるのか」その未来のイメージが湧かなければ、申し込みにはつながらないのです。
たとえば、
❌「時短家事グッズです」
⭕️「毎日の洗い物が10分減って、寝かしつけの後にひと息つける時間ができる」
どちらの方が、それを通して得られる未来をイメージできますか?
「この商品・サービスを手にすると、自分はどう変われるのか?」という未来のイメージ=ベネフィットです。
・商品やサービスの「機能」や「特徴」ばかり伝えている
・「それを利用するとどんな未来が訪れるか」が伝わっていない
・見込み客が「自分に関係ありそう」と感じられない
このように「ベネフィットが見えていない状態」は、良い商品やサービスであっても、選ばれるきっかけを失う大きな原因の一つです。
売れない理由⑤:ターゲット設定があいまい
「誰に届けたいのか」がぼんやりしていると、どれだけ魅力的な商品・サービスでも選ばれません。
• 自分では「必要としている人」に向けて発信しているつもりでも、実はその人たちにとってピンときていない
• 商品の魅力を一生懸命伝えているのに、なぜか反応が薄い
• 投稿や告知を見てほしい人に、そもそも届いていない
「どんな人が」「どんな悩みを抱えていて」「どんな未来を求めているのか」
このイメージがふんわりしたままだと、言葉も発信もぼやけてしまい、伝わりにくくなります。
つい「できるだけ多くの人に届けたい」と思ってしまいがちですが、実はそれが「誰にも響かない」原因になってしまうことも。
このような「ターゲットがぼんやりしている状態」は、あなたの魅力をちゃんと届けるうえで、大きな壁になってしまうことがあるんです。
売れない理由⑥:購入導線がわかりづらい
せっかく商品やサービスに興味を持ってくれたのに、
「どこから申し込めばいいの?」
「ページが見づらくてやめちゃった」
そんなふうにもったいない離脱が起きてしまうケース、意外と多いんです。
・申込ボタンが小さくて見つけにくい
・情報がごちゃっとしていて、読むのに疲れる
・料金がよくわからず、不安になってしまう
あなたの商品に興味はあったのに、「やめておこう」と思われてしまうのは本当にもったいないこと。
特に、はじめて買う人ほど「失敗しない?」と慎重になります。
このような「購入までの導線のわかりづらさ」は、ちょっとしたことでお客様を逃す大きな要因になりがちです。
売れない理由⑦:信頼や安心感が足りない
どれだけ良い商品でも、「なんかちょっと不安かも…」と思われてしまえば、選ばれません。
・見た目や雰囲気が、なんとなく怪しく感じられる
・料金や申し込みの流れがわかりにくい
・レビューが少なく、買っても大丈夫か不安になる
・どんな人がやっているサービスなのか、よくわからない
特に、初めての人が申し込むときは、「失敗したくない」「ちゃんと届けてもらえるかな?」と慎重になるもの。
自分に置き換えてみても、そうですよね。
このような「信頼や安心感の不足」は、せっかく興味を持ってくれた人があと一歩のところで離れてしまう、大きな壁になりがちです。
売れない理由⑧:コンセプトが弱い・伝わりにくい
あなたの商品やサービスには、きっとちゃんと想いがあるはず。
でも、「それ、誰のためのもの?」「どんなふうに役立つの?」
この問いにスッと答えられないとしたら、「コンセプト」がまだ曖昧なサインかもしれません。
・伝えている魅力が、相手の心に届いていない
・良さはわかるけど、「それ、私に必要?」と思われてしまう
・誰に向けた商品なのか、ぼんやりしていてピンとこない
コンセプトとは、「この人に、こんな未来を届けたい」という軸そのもの。
そこがはっきりすると、発信も言葉も自然と変わり、伝えたい想いが、ちゃんと届くようになるんです。
このように「コンセプトがあいまい」だと、商品そのものよりも「なぜそれを届けたいのか」が伝わらず、選ばれない原因になることもあります。
売れないのは、あなたのせいじゃない。
ここまで、商品やサービスが「売れない8つの理由」を見てきました。
読みながら、「あ、これ…自分にも当てはまってるかも」と感じるところがあれば、ひとつずつ見直して、少しずつ整えてみてくださいね。
あなたの商品やサービスには、ちゃんと価値があるし、ちゃんと届ける方法もあります。
大切なのは、「なぜ売れないのか」を言語化して、一つずつ整えていくこと。
それが、あなたの届けたい想いを、ちゃんと必要な人に届けていく第一歩です。
「必要」なだけじゃ、人は動かない。選ばれるのは「今やる理由」がある商品

という方へ。
実は、ここまで紹介してきた8つの原因をすべてクリアしていたとしても、それでも売れない、というケースがあります。
それは、「必要だとは思っているけど、今じゃなくてもいい」と思われている状態です。
人が行動を起こすとき、そこには2つの条件が必要です。それが、
「必要性 × 緊急性」
どんなに良い商品でも、「必要性」だけでは動いてもらえません。
「今動くべき理由=緊急性」が揃って、ようやく購買のスイッチが入るのです。
たとえば、こんな経験はありませんか?
- プロフィール写真、そろそろ撮り直したいけど「今のままでも一応困らないかな」で放置
- 保険、見直した方がいいとは思いつつ、なんとなく先送り
- 気になっている資格講座、「来月からでいいか」と後回しにしていたら3ヶ月経ってた
どれも、「必要だけど今じゃなくても困らない」と思っている状態ですよね。
それって、売り手側とするととてももったいない「機会損失」にあたります。
だからこそ大事なのは、「今すぐ手に入れるべき理由」をどう設計するかです。
「今じゃないと損する」
「今だからこそ価値がある」
そう思ってもらえるかどうかが、売れるか売れないかが変わってきます。
「もう欲しくてたまらない!」と感じてもらえる設計は、魅せ方・言葉・タイミングのかけ算。
その具体策を、次の章でくわしく解説します。
届けるのは商品サービスの良さじゃない。「誰に」「どんな未来」を届けるかがカギ

商品やサービスを届けたいとき、多くの人が「このサービスはこんなに優れているんです」「こんな機能があります」と「商品の良さやメリット」を一生懸命伝えます。
でも、それだけでは、なかなか心は動かないんです。
実はこのテーマ、最初の章「売れない8つの理由」の④の中でも、ベネフィットについてお伝えしましたが、ここであえてもう一度伝えたいのは、
「誰に」「どんな未来」を届けるか
という視点が、売れる・選ばれる商品をつくるうえで本当に重要なカギになるからです。
「未来が描ける」と、人は動く
たとえば、あなたが提供しているのが写真サービスだとします。
❌「プロのカメラで撮影します」
❌「補正つきで美しく仕上げます」
どちらも魅力はあります。でも、それを見た人が「それで私がどうなるの?」とピンと来なければ、行動にはつながりません。
そこで、こんなふうに記載があったらどうでしょう?
⭕「自分では撮れない”今だけの親子の瞬間”が、一生の宝物になります」
⭕「自信が持てず避けていたプロフィール写真。撮り直してから、仕事の問い合わせが増えました」
商品を使ったその先にある「具体的な未来」が見えたとき、人は「欲しい!」と思うんです。
「誰のための未来なのか」で、刺さり方が変わる
そしてもう一つ、大切なのは「誰に届けたいのか」。
同じサービスでも、届ける相手によって、描く未来は変わります。
たとえば先ほどと同じく、写真サービスを例に挙げるとすると
-
起業準備中の30代女性にとっては、「信頼される第一印象を写真で整えたい」が響くかもしれない。
-
子育てに忙しいママにとっては、「一緒に写れる貴重な時間をカタチに残したい」が刺さるかもしれない。
相手の悩みや願いに合わせて、「その人が求めている未来」を見せてあげること。
それができていないと、どれだけいいサービスでも「自分には関係ないかも…」とスルーされてしまうんです。
だからこそ、まずは届ける相手を一人浮かべた上で、その人が何に悩み何を提供してあげたら理想の未来に近づけるのか、を考えてみてください。
「欲しくてたまらない」は、未来とリンクしたときに生まれる
人が「いますぐ欲しい!」と思う瞬間って、「これを手にしたら、なりたい自分に近づける」と確信できたときなんです。
つまり、商品そのものじゃなくて、
「その商品でどんな未来が待っているのか」を想像できるかどうかがカギ。
そしてその未来が、「自分にぴったり」と思えるかどうか。
どんなに素晴らしい商品やサービスでも、ただ良さを語るだけでは、人は動きません。
「誰に、どんな未来を届けたいのか」
ここを明確に描くことで、言葉も発信も変わります。
それが、「私のための商品だ!」と思ってもらえる一番の近道。
「いいね」で人は動かない。反応と行動はまったく別のもの

たしかに、「いいね」はポジティブな反応です。
投稿に共感してくれているし、内容にも好印象を持ってもらえている証拠かもしれません。
でも──
SNSで「いいね」がつくのは、その投稿に対して「わかる」「素敵」「なるほど」と感じてくれた証拠。
でも、それはあくまで共感や賛同の反応であって、まだ「自分ごと」にはなっていないことがほとんど。
多くの人は、「見て終わり」「共感して終わり」になっていて、そこから実際に「申し込む」「購入する」まで至る人はごくわずか。
行動してもらうには、いいねの先にあるもうひと押しが必要です。
たとえば、あなたが「プロフィール写真撮影します」という投稿をしたとします。
内容が素敵で、写真も綺麗で、「いいね」がたくさんついた。でも、そのあと誰からも申し込みがない──
それは、「この人上手だな〜」「いつかお願いしたいな」と思っていても、「今すぐお願いしよう!」という決断にはつながっていないから。
そこに必要なのが、「今やる理由」や「この人に頼みたい」と思わせる一押しの動機づけなんです。
たとえば👇
-
「今月中のご予約で、納品が1週間早まります」
-
「5名限定で、撮影前に無料スタイリングアドバイス付き」
-
「もうすぐSNSプロフィールを見直す人が増える季節です。印象アップのチャンスを今こそ」
こういった「今動く理由」があれば、共感→行動へ繋いでくれるかもしれません。
「いいね」は共感。
でも、人が本当に動くのは、「今これをやるべき理由」を感じたとき。
このことを理解した上で、発信を続けてみてくださいね。
まとめ|売れないから抜け出すために、今すぐ整えるべき3つの視点

「いい商品・サービスなのに、なぜか売れない」──
その理由は、あなたの努力不足でも、商品の質でもなく、届け方の視点がズレていただけかもしれません。
ここまでお伝えしてきた通り、明日から変わるヒントは、この3つにあります。
①「必要」なだけじゃ、人は動かない(必要性×緊急性)
→ 人が行動するのは、「今やる理由」があるとき。緊急性を設計することで、「いつか」ではなく「今」欲しい商品になる。
②届けるのは「商品の良さ」じゃない。「誰に」「どんな未来」を届けるか(ベネフィット)
→ 機能やスペックよりも、使った後の未来をイメージしてもらえるかどうか。
③「いいね」=反応と、「申し込み」=行動は、まったく別物
→ SNSの反応だけで満足せずに、人が動くための、「最後の一押し」まで設計。
この3つの視点が整えば、あなたの届けたい想いが、ちゃんと届くようになります。
「いいな」と思ってもらえるだけじゃなくて、「その商品が欲しい」「そのサービス、お願いしたい」と言ってもらえる未来は、ちゃんとつくれます。
小さな見直しからで大丈夫。
あなたのサービスを、必要な人にちゃんと届けていきましょう。
